MIMICのリサーチ・アーカイブ pt.1 石井海音

MIMICは、イムラアートギャラリー(京都市左京区)にて初の成果発表展示として「MIMICのリサーチ・アーカイブ pt.1 石井海音」を開催いたします。

MIMICは、2019年にアーティストの岡本秀(日本画、漫画)、熊野陽平(現代美術)によって立ち上げられたリサーチプロジェクトです。

2021年度より、京都市立芸術大学芸術資源研究センターの重点研究プロジェクトとして採択されています。

本プロジェクトでは、現在活動を続けるアーティストのリサーチとアーカイブを通じて、これからの美術史における作者や作品、地域の語り方を探っています。

MIMICは、プロジェクト名の通り、対象に選んだアーティストが扱う技法やテーマを、調査者が「模倣(MIMIC)」することによってリサーチを行います。

このリサーチの過程で発生する作品制作や、対話の記録によって、アーティストの用いる固有の技術を、より開かれたものへと読み替えることを試みています。

初回となるリサーチでは、石井海音(油画)の調査を行ってきました。このリサーチでは、普段は日本画を扱うMIMICの岡本が、石井の作風を模倣した油画作品を制作しています。岡本による石井のリサーチを行うきっかけとしては、岡本と石井は同世代であり、「おばけ」や「画中画」といった同様のモチーフを扱うなど、近い関心を持ちつつも異なる質の絵画を制作する点が挙げられます。なぜ扱うモチーフが共通してくるのか、同時に、そこでどのような方向性の違いが見えてくるのか。リサーチでは、岡本の模倣(MIMIC)を媒介することで、石井の絵画や、同時代、同世代の作品に関する一つの視座が提示することを試みます。

石井についてのリサーチの成果展となる本展では、アーカイブ映像とプロジェクト内で制作された作品を展示いたします。また、MIMIC岡本と石井の新作も一点ずつ展示されます。

カテゴリ|展覧会
会場|イムラアートギャラリー(京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31)
会期|2022年2月18日(金)–25日(金)
休廊日|日・月・祝

関連トークイベント ※要予約

会場|イムラアートギャラリー(京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31)
開催日時|2月19日(土)14:00–16:00
MIMICの活動や石井海音作品について、京都市立芸術大学芸術資源研究センター研究員の佐藤知久教授を招きトークを行います。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催の可否および形式を変更する可能性があります。

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